市民球場の想ひ出ボロボロ。その2昭和40年代編。
そんな無関心な小生も市民球場には少なからず思い出があります。昭和50年の初優勝以前の泥沼の時代も(今もか)幽かに憶えていてヤフーで記事になっていた劣化でボロボロになる外野自由席のプラスチックのイス(板?)が木製だったことを思い出しました。夏休みにも関わらず場内はいつもガラガラで悪い大人のマネをして寝転んで見た記憶があります。
でも当時はいい時代で見ず知らずのおじさんが「どっからきたんね。はあ夏休みかいの。飲みんさい」ゆうてコーラ(紙コップがペプシだったような)をこうてくれちゃったり、隣で観戦していた家族が不意に「これ少ないですがどうぞ」っておすそ分けをくれたりと、弱いながらもというよりはよい時代を知らないが故に応援というより隣同士あきらめムードで呑気に観戦を楽しんでいたように思います。
子供心に不思議だったのは、少し遅れてスタンドに到着した客が無作為に「はあ2点とられとるじゃなあい。どうしたん?」と先着の周囲の客に尋ねればこともなげに「土井がねエラーで出て(塁に)ねえ、ワンちゃん(王貞治氏)が2ランよ。」と答えるという風景でした。
そんな外野席光景もカープが連続優勝を果たすような黄金時代を迎える頃には外野席も増設され木から前述の鮮やかな緑色(今は見る影もない)の無機質なイスに変更されいつしか2階席も増築され応援も組織化され寝転んで見るという行儀の悪いファンはいなくなりました。
そういえば辛辣なヤジも聴かれなくなりました。衣食足りて礼節を知る。ファンも寛容になったものです。皮肉っぽくていけません。部外者はこの辺で。