ごめんねジョン。東京ビートルズの巻
詳しいパーソネルと存在意義はCDに付された豪華解説に譲るとして、この破天荒なグループの特筆すべきは’64年という'66年の本家ビートルズの来日(拙著「連続ブログ小説I'll follow the SUN.」に詳しい)からさかのぼること2年以上前に、すなわちアメリカデブレイク直後にすでにビートルズのモノマネバンドが日本に存在したということである。
シングル2枚を出しているようだが「抱きしめたいc/wプリーズ プリーズ ミー」「キャント バイ ミー ラブc/wツイスト アンド シャウト」すべてが日本語で歌われている。もっともタイトル部分はさすがに英詩だが「アオナ ホーウジョー へ~ン!」と堂々としたカタカナ英語である。
最も本家と違うのは襟なしスーツではなく体操着のような上下白のコスチュームが目を引くがよく見るとマジックで「大好きマコト♪」など汚い手書き文字が見える(写真)ことからファンにワザと体を触れさせることにより宣伝効果を狙ったものと思われるがトホホにも程がある?
未聴だが当時のライバルとしてクールキャッツだとか英国出身のその名も「イギリス ビートルズ」(写真)などと対バン形式でロック黎明期の日本人にその強烈なステージングを見せつけている。しかし肝心のレコードはヒットには程遠く(よってレコも現物を拝んだことすらない程レアで
決して中古盤市場では2級品扱いはされないどころかミントなら10万はしそうだ)本家ビートルズを見れた人よりは少ないのではなかろうか。(高田文夫氏は両方見た貴重な生き証人である)
GSブーム以前のロック解釈であり、橋幸夫風アレンジや荒唐無稽な歌詞(例えばキャント バイ ミー ラブの歌いだしは「♪かーいーたいときーにゃーかねだしゃかえーるー」である)の和製ビートルズつかビートルズ歌謡を一聴すれば10人が10人爆笑、失笑、噴飯を誘うような情けない内容だがジャズっぽい響きやホーンやヴァイヴなども導入され聴きこむにつれその涙ぐましい熱演ぶりには同じ日本人として感動さえ覚えてくるから不思議だ。それと、やっぱりビートルズが偉大なのだということを再確認させてくれる「名盤」である。ゴメンねジョン。今年はこんなんで。
合掌。
ゴメンね。ヒロサン。今年はこんなんで♪
25日のクリスマス出勤のとき、レコードプレイヤーごと持っていって、かけまくるのさ♪(上司、手なずけてます♪)
近日、襲撃予定。
あ~、今日ネコバコの前に寄ればよかったわ~。^^;