秋の一枚・・・(下)ラバーソウル全曲ガイドB面
さて皆さんお待ちかねのラバー・ソウル特集もいよいよ最終回。手元のバイブル、マイク ルイーソン著「コンプリート ビートルズ レコーディング セッションズ」によると’65年の本日11月11日はいよいよレコーディング最終日。12月初旬のリリースに向けて翌12日朝7時にまで及ぶ殺人的なレコーディングが行われた記録が残っている。
①消えた恋・・・リンゴファンのためにビートルズのアルバムには最低1曲はリンゴのための曲が収録されている。カントリー好きの彼の為にいわば「やっつけ的」に作られた曲だが見事にこの名盤に溶け込みB面の最初を暖めてくれている。②ガール・・・ジョンの名作群のなかでも人気のある曲だがなんと最終日当日11日に初テイクと最終テイクが録られている。まさに彼がプレッシャーに強かったことの証明。③君はいずこへ・・・ポールの作品。筆者もお気に入りのラブソング。これはリメイク版。「アンソロジー2」収録のリメイク前の原曲バージョンも是非聴いてみてください。④イン マイ ライフ・・・本アルバムのジョンは手がつけられない。A2、A4、B2と並ぶ佳作で人気も高い。印象的な中間のピアノソロだがあれはピアノかエレピか論争がたえない。一説にはあの速度で弾けなかったジョージ(マーティン)がゆっくり弾き、テープの回転数をあげて収録したとの話もあるが正式な音楽教育を受けスコアも書く彼がその程度のソロが弾けない道理もなく音響効果の狙ったものと思われる。⑤ウェイト・・・やはり最終日の11日(12日未明?)どうしても1曲足りないビートルズはその年の夏にリリースした「ヘルプ」に漏れた本作を引っぱり出す荒業に。しかし特徴的な「ファーん」と鳴るトーンペダルやパーカッションを挿入し見事にラバーソウル色に染めている。⑥恋をするなら・・・ジョージの作品。奇をてらうわけではなく個人的にビートルズの最高傑作曲と目している。それは’65年後半という彼らのキャリアのちょうどど真ん中の時期に4人のギター2本とベース、ドラムの担当楽器のみが使用されていることとそれぞれのパフォーマンスの良さ。彼らの魅力のひとつであるコーラスワークの秀逸さ。世界一のレノン-マッカートニーのいるバンドで血のにじむ思いで書き上げたジョージのやや単調な曲調を全員で必死に盛り上げるチームワークの良さが存分に発揮された曲であること。日本公演でも演奏されまた唯一となったジョージの広島でのライブで聴かせてくれたこともファクターのひとつ。⑦浮気女・・・ジョンの曲だろう。後年彼がこの曲を嫌悪している旨の発言を読んだことがあるが時間的制約から幾分やっつけ気味で本アルバム収録のジョンの名曲群に比し錬度が高くないことは事実だがディラン調のアコギは本人がいうほど悪くない。それにしてもスゴいタイトルだ。
本作の裏ジャケット。さほど興味のない人にはリンゴ以外誰がジョンだかポールだかわからないくらいに同化していることに注目してほしい。前述したがビートルズの活動期間の折り返しの中間地点で彼らがグループとしての絶頂を極めた瞬間を捕らえている。
①消えた恋・・・リンゴファンのためにビートルズのアルバムには最低1曲はリンゴのための曲が収録されている。カントリー好きの彼の為にいわば「やっつけ的」に作られた曲だが見事にこの名盤に溶け込みB面の最初を暖めてくれている。②ガール・・・ジョンの名作群のなかでも人気のある曲だがなんと最終日当日11日に初テイクと最終テイクが録られている。まさに彼がプレッシャーに強かったことの証明。③君はいずこへ・・・ポールの作品。筆者もお気に入りのラブソング。これはリメイク版。「アンソロジー2」収録のリメイク前の原曲バージョンも是非聴いてみてください。④イン マイ ライフ・・・本アルバムのジョンは手がつけられない。A2、A4、B2と並ぶ佳作で人気も高い。印象的な中間のピアノソロだがあれはピアノかエレピか論争がたえない。一説にはあの速度で弾けなかったジョージ(マーティン)がゆっくり弾き、テープの回転数をあげて収録したとの話もあるが正式な音楽教育を受けスコアも書く彼がその程度のソロが弾けない道理もなく音響効果の狙ったものと思われる。⑤ウェイト・・・やはり最終日の11日(12日未明?)どうしても1曲足りないビートルズはその年の夏にリリースした「ヘルプ」に漏れた本作を引っぱり出す荒業に。しかし特徴的な「ファーん」と鳴るトーンペダルやパーカッションを挿入し見事にラバーソウル色に染めている。⑥恋をするなら・・・ジョージの作品。奇をてらうわけではなく個人的にビートルズの最高傑作曲と目している。それは’65年後半という彼らのキャリアのちょうどど真ん中の時期に4人のギター2本とベース、ドラムの担当楽器のみが使用されていることとそれぞれのパフォーマンスの良さ。彼らの魅力のひとつであるコーラスワークの秀逸さ。世界一のレノン-マッカートニーのいるバンドで血のにじむ思いで書き上げたジョージのやや単調な曲調を全員で必死に盛り上げるチームワークの良さが存分に発揮された曲であること。日本公演でも演奏されまた唯一となったジョージの広島でのライブで聴かせてくれたこともファクターのひとつ。⑦浮気女・・・ジョンの曲だろう。後年彼がこの曲を嫌悪している旨の発言を読んだことがあるが時間的制約から幾分やっつけ気味で本アルバム収録のジョンの名曲群に比し錬度が高くないことは事実だがディラン調のアコギは本人がいうほど悪くない。それにしてもスゴいタイトルだ。
本作の裏ジャケット。さほど興味のない人にはリンゴ以外誰がジョンだかポールだかわからないくらいに同化していることに注目してほしい。前述したがビートルズの活動期間の折り返しの中間地点で彼らがグループとしての絶頂を極めた瞬間を捕らえている。
by qprqpr
| 2007-11-11 22:09
| 名盤(珍盤)アワー
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