秋の一枚・・・(中)トリビア編。
アルバムタイトルについては前回、ラバーソール=ゴム底=ズック。と表したが正確に言うとここでのソールはSOLE(底)でありSOULとは(霊魂、人、ソウルミュージック)をさすことから英語の駄洒落を狙ったわけである。
しかし元プロデューサーのサー.ジョージ・マーティン卿が次のような興味深い述懐をしている。「その年の夏にシングル『ヘルプ!』のB面となった『アイム ダウン』を録っている途中、なにかの拍子にポールが『ストーンズの黒人音楽は所詮プラスチック・ソウル=(白人の)偽ソウルだ。』(後略)と言ったことがある」
このことが数ヵ月後の伏線になったという見方が一般的である。
前述のように1ヶ月という短期間の間に14曲のオリジナル+2曲のシングル(なんとアルバムからではなく新録の「恋を抱きしめようc/wデイ トリッパー」を書かなければならなかった。それのみならずファンクラブのクリスマスプレゼント用ソノシートの寸劇(といっても今回はただのスタジオ内のくだらないオフザケだったのは致し方ないところか)
この期間、殺人的スケジュールを縫ってあの歴史的なバッキンガム宮殿でのMBE勲章の授与式にも出席。(10/26)なんと宮殿内のトイレで一発キメたとか、真偽の程はともかくこの時期のラリパッパ生活が垣間見れるエピソードではある。
12月3日に発売となった本作だが急造りの支障か英国盤モノラル(60年代末まで英米ではモノラルとステレオミックスの2種類が発売された)のファーストプレスは音圧が高過ぎて針が飛ぶというクレームを受け交換作業に追われることに。皮肉なことにこの深く分厚い音の初回盤はコレクターズアイテム化し、いまや数万を越える金額で取引されている。(音圧を押さえたセカンドプレスも現在そこそこ高値である)
例によりアメリカ盤は英国盤より2曲少なくしかも1曲目が前作の英国盤「HELP!」から温存した「夢の人」から始まるという作者側からしたら暴挙に近い売り方をしている。(アルバムタイトルはなんと赤からゴールドに!)しかしこのアルバムまでは英国オリジナルの曲順はプロデューサーのジョージ・マーティンにより独断で決められている。トータルアルバムとしての評価が高い本作だが本人達はノルマを達成するのに息も絶え絶えだったのかもしれない。次作「リボルバー」以降はスタジオの権限を掌握し。ほぼセルフ・プロデュース状態でマーティンでさえ発言権は抑えられていく。その意味でも本作は彼らのキャリアを前後半の2つに割るならまさにビートルズの思春期を締めくくる大傑作だったのである。
しかし元プロデューサーのサー.ジョージ・マーティン卿が次のような興味深い述懐をしている。「その年の夏にシングル『ヘルプ!』のB面となった『アイム ダウン』を録っている途中、なにかの拍子にポールが『ストーンズの黒人音楽は所詮プラスチック・ソウル=(白人の)偽ソウルだ。』(後略)と言ったことがある」
このことが数ヵ月後の伏線になったという見方が一般的である。
前述のように1ヶ月という短期間の間に14曲のオリジナル+2曲のシングル(なんとアルバムからではなく新録の「恋を抱きしめようc/wデイ トリッパー」を書かなければならなかった。それのみならずファンクラブのクリスマスプレゼント用ソノシートの寸劇(といっても今回はただのスタジオ内のくだらないオフザケだったのは致し方ないところか)
この期間、殺人的スケジュールを縫ってあの歴史的なバッキンガム宮殿でのMBE勲章の授与式にも出席。(10/26)なんと宮殿内のトイレで一発キメたとか、真偽の程はともかくこの時期のラリパッパ生活が垣間見れるエピソードではある。
12月3日に発売となった本作だが急造りの支障か英国盤モノラル(60年代末まで英米ではモノラルとステレオミックスの2種類が発売された)のファーストプレスは音圧が高過ぎて針が飛ぶというクレームを受け交換作業に追われることに。皮肉なことにこの深く分厚い音の初回盤はコレクターズアイテム化し、いまや数万を越える金額で取引されている。(音圧を押さえたセカンドプレスも現在そこそこ高値である)
例によりアメリカ盤は英国盤より2曲少なくしかも1曲目が前作の英国盤「HELP!」から温存した「夢の人」から始まるという作者側からしたら暴挙に近い売り方をしている。(アルバムタイトルはなんと赤からゴールドに!)しかしこのアルバムまでは英国オリジナルの曲順はプロデューサーのジョージ・マーティンにより独断で決められている。トータルアルバムとしての評価が高い本作だが本人達はノルマを達成するのに息も絶え絶えだったのかもしれない。次作「リボルバー」以降はスタジオの権限を掌握し。ほぼセルフ・プロデュース状態でマーティンでさえ発言権は抑えられていく。その意味でも本作は彼らのキャリアを前後半の2つに割るならまさにビートルズの思春期を締めくくる大傑作だったのである。
by qprqpr
| 2007-10-08 21:40
| 名盤(珍盤)アワー
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