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イェイェ感あふれる60-70年代の音楽や映画、家具、グッズ、食器、デザインなど好きな方の集うサロン
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ザ・ビートルズ来日40周年記念。I’ll follow the SUN.第27話

珍しく?真顔のジョンは素っ気なく「さあ次の歌は日本でシングルカットされた・・・?!」と一瞬彼らしいエエ加減さを垣間見せ「まいっか。わかんないや~『ひとりぼっちのあいつ』」と紹介し即座にカウントを開始した。無理も無い各国で本人たちの意思とは無関係にシングルを乱発されているのだから。同曲は邦題からイメージされる石原裕次郎みたいな孤独なタフガイの歌ではなく原題が示すようにNowhere man=よりどころの無い男=根無し草・・・つまりは精神的に行き詰ったジョン本人のことであろうことはビートルズ研究の進んだ現代では常識的な見解である。

ザ・ビートルズ来日40周年記念。I’ll follow the SUN.第27話_b0004696_21582510.jpgあにはからんや「助けて!」を連発する代表曲「ヘルプ!」も同じモチーフなのだが当時のアイドルの宿命で比喩的な歌詞にせざるを得ず、また洗練されたポップスのオブラートに巧妙に隠され本人の絶望感は伝わってこない。一見、当時流の的外れな邦題だが結果的に的を得ているのが皮肉で面白い。

また同曲は前年暮(日本では’66年初頭)にリリースされた6thアルバム『ラバーソウル』からの「新曲」であった。同LPは家井、生涯の名盤であった。一般的に彼らの最高傑作はという話になると次々作『サージェントペパーズ』か次作『リボルバー』あたりが妥当である。ついで実質ラストの『アビーロード』あたりと人気を争うのが本作であろうが盆暮(つまりは夏休みシーズン&クリスマスシーズンという2大需要期)にアルバム1枚ずつ(!!!!)という超ハードというよりは拷問に近いリリースを義務づけられていた彼らがいよいよ時間とネタが尽きた時期に1ヶ月というリミット(‘65年10月~11月)の中、ウミガメの産卵のように生み出された奇跡の名曲集なのである。

ザ・ビートルズ来日40周年記念。I’ll follow the SUN.第27話_b0004696_21584858.jpgつまりは9月に全米ツアーから戻り疲労困憊の中ゼロから歌を書き、数週間後にはスタジオに集結して夜な夜な紡ぎだされた一連の作品の一曲で示唆に富むというかそんな切迫した状況では示唆に富まざるをを得ない?『ノルウィの森』『イン マイ ライフ』『ガール』(すべて大傑作!)などのジョン作曲群のなかでもっともライブに向くのが『ひとりぼっちのあいつ』なのであった。今更ながらこんな分厚い音がバンド基本編成のギター3本と3声だけで演じられていることに驚きを禁じえない。そんな理由から家井が「実質ベスト」に挙げる名盤を聴かずして死ぬのはさすがのモッタイナイお化けも成仏できまい。(心象風景かアートフルに歪んだジャケ写にサイケなタイトル。自信の表れか発表者の名前もない。)自殺を考えている中学生のみなさん。ちょっと寄り道してごらん人生は自由で素晴らしいよ。

ザ・ビートルズ来日40周年記念。I’ll follow the SUN.第27話_b0004696_2157509.jpg衝撃的な3声による見事なハーモニーが武道館に響く。いかに場内が他国に比し静かであろうがさすがはビートルズ。見事なハモりだ。本日最高の出来である。ジョージが和音を多用したメロディックなソロをレコードどおりに披露しあの特徴的なハーモニックスの『ぴキーン』が決まる。相変わらずマイクを直しながらのポールとジョージ。相変わらず自分の書いた歌詞をでたらめに歌いコーラスの二人を困らせるジョン。(ということは本人たちにも聴こえていたわけだ!)紛れもなく熟れきった腐る直前のビートルズであった。

いよいよ歴史的コンサートも佳境を迎えているのを知っているのは家井だけであった。
by qprqpr | 2006-11-11 21:52 | 連続ブログ小説 | Comments(0)