珍本奇談
久しぶりに昭和のエロ本入りました。「週刊ナック情報」(’71年7月号写真→)R・レスター監督の「ナック」公開が’65年、「マイ シャローナ」の一発屋KNACKデビューが’78年頃ですから語呂的には「ナウい」かったんでしょうね。
B5版巻頭カラーヌード特集。お約束の薄幸ヤサグレご婦人連のおさしんは悪いはずもないのですが今号の目玉は挿入的に入れられる三文エロ漫画です。題して「真夜中の復讐」たった10ページで復讐もあったもんではないのですが、登場人物が出色。ゴルゴ13完コピ(ド下手ですが)出演しています。どうみても、さいとうプロの仕事ではありませんからゴルゴファンの方は冥土の土産にいかがでしょうか。レアです断言できます。
簡単にスジを紹介しますと(ンナもんあったもんじゃありゃせんが)真夜中に数人のチンピラにレイプされそうになる娘(まあエロ本の埋め草マンガですから落ち着いて)を助けたゴルゴ健二が娘を家に連れて帰ると飲んだくれた老父がいて(最近見かけない設定だ)その老父が健二を昔、ブタ箱送りにした鬼刑事という設定(まあエロ本の埋め草マンガですから落ち着いて)そして復讐を果たすというどうしようもないストーリーです。(ここまでくだらんとなんか見たいでしょ?)
しかしあの冷徹無比のゴルゴ13が下手に描かれていたり、狼狽したり親切にしたりする姿がおマヌで衝撃的でもあります。古書めぐりをしていると新たな発見があり心洗われる思いがしますねっ。さあ皆さんも読書の秋、イエイエで時間のムダ遣いしてみませんか?(表紙の「土曜漫画」(’66年10月号)もお早めに!