トンでも本
最近、現美でもフィーチャーされた都築響一さん監修の「Showaスタイル」という昭和30年(1955)くらいから大阪万博の45年(1970)くらいまでの市井の建築物を集めた写真集をゲットした。
800点を超えるボリュームもさることながらソースが「建築写真文庫」という建築専門雑誌という性格から徹底厳選された被写体と簡潔なキャプション(都築はあとがきのみ上梓)は後年のレトロ懐古趣味的視点を一切排除した資料性が「やらせ感」なくイケイケの昭和を感じさせてくれる。
本冊は喫茶店、ホテル、映画館劇場、キャバレー、ナイトクラブ、鮨屋、ガソリンスタンド、美容院、瀬戸物屋など商業施設に特化した内容で当時の流行、風俗などが前述の冷徹なまでの資料性が逆に生々しく往時の空気を伝える内容となっている。
嗚呼、樟脳のにほいがする。。。今年の夏休みはこいつだな。(こーゆーときイエイエがあれば見せてあげられるんじゃがね…)